千葉県では、一人当たりの1日平均水使用量は、節水洗濯機等の普及により最近10年間減少し続けています。県の人口はあと少し増えるだけで、2015年ころにはピークを迎え、その後は減っていきます。また、2度のオイルショックの後、多くの工場が水の浪費をやめました。水需要が今後増えることはありません。千葉県水道50万トン、千葉県工業用水道25万トンと合わせて75万トンの余裕水源があり、水余り状況です。
治水対策は、最小の費用で最大の効果がある方法を選択しなければなりません。洪水対策の基本は、山に木を植えて緑のダムを造ること、そして、堤防の嵩上げや河床の掘削、堤防の補強など河道の整備をすることです。ダム建設に巨額の費用を投じているために、生活に根ざした河川改修がなおざりにされているといわれます。八ッ場ダムが利根川の洪水対策にさほど役立たないことは国の計算でも明らかになっています。地球温暖化による異常気象に対応するためにも治水効果が確実な河道整備に力を入れる必要があるといわれます。
八ッ場ダムの予定地は地質が極めて脆弱です。そんなところに水を貯めると、ダム湖内に地滑りが発生するだけでなく、水没しない周辺も支えを失い崩落する危険性が極めて高いと指摘をされています。私も、昨年の6月に現地を視察して参りましたが、温泉街の移転先とさえる土地は、盛り土された箇所は地盤が非常に脆弱で地震が起きたら今にも崩れ落ちそうな状況でした。
ダム予定地の上流には多くの観光地、広大な農地や牧草地などがあって、たくさんの栄養物が流れ込んでいますので、貯水を開始すれば植物プランクトンの異常繁殖による水質悪化が必ず進行します。また、八ッ場ダムを造る吾妻川上流には草津白根山があります。硫黄成分の流れ込む吾妻川は、酸性度が高く中和するために大量の石灰を投入しなくてはなりません。
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