議会活動・活動報告バックナンバー

[2002年6月号]

■スリランカに救急車を送ろう

 我が国では、国民皆保険制度が早くから充実し、また2年前からは介護保険制度がスタートするなど医療や福祉が大変発達しています。しかし、世界に目を向けると、貧困や内戦などによって十分な医療を受けることのできない国が、未だに数多くあります。

 その一つスリランカでは、長年の内戦に苦しみ、特に農村部では医療機関が大変不足し、患者と医者、医療器具を運ぶことのできる救急車の配備が急がれています。仏教的見地から、スリランカ出身の仏教僧の発案により、「アマタ・フリー・メディカルセンター」が設立され、隣国マレーシアでは1996年より活動しており、様々の寄付募金等で自立しながら医療奉仕活動を行ってきました。地区に根ざした老人介護・保健教育啓蒙活動・無料診療を、医師・看護婦・薬剤師・医療補助スタッフなどのボランティア中心で行っています。

 今回スリランカにも同様の活動をするべく2001年に仏教寺院内に拠点を設置しました。しかし、機材などは未だ整っておりません。これから更に広く保健活動や無料医療活動を行う予定ですが、未だ内戦が続く中、松葉杖や車椅子の確保なども計画しています。貧しい国家であり医療の受けられない人々も多く、また辺境ほど深刻であり、救急車両が望まれるところです。

救急車をスリランカに寄贈  ところで、今年の4月6日に2台の救急車がスリランカに送られました。成田市に事務局のある「NPOスリランカに救急車を送る会」(鈴木健代表)が、現地で無料診療所を運営している団体「アマタ・フリー・メディカルセンター」に寄付したものです。この2台は、私が依頼を受けて、千葉県の消防地震防災課にお願いをして調べてもらい、県下には34の消防本部がありますが、年間15〜18台の救急車が廃車になっており、使用可能なものを流山市と印西市の消防署から譲り受けたものです。

 もっと多くの救急車を送りたい、アフガニスタンや他の国にも送りたいと考えています。ただし、救急車を無償で払い下げを受けることができても、輸送費用が1台あたり約20万円かかります。したがって、思うように送れないのが実情です。県民の皆様のご理解と資金援助をお願い申し上げるしだいです。

AMATA JAPAN (スリランカに救急車を送る会)
 〒286-0018
  千葉県成田市吾妻3-14-5
  事務局  鈴木健
  電  話 0476-26-0772
  Eメール fwic8231@nifty.com
  郵便振込先 10530 52442111 アマタ・ジャパン


西尾憲一の願い 個人の尊厳・人格の尊重ということを考え方の根本にすえて、高齢者や障害者などの社会的弱者にも配慮した自由主義社会の実現、千葉県の発展、船橋市民の幸せのために全力を尽くします。