議会活動・活動報告バックナンバー

[2002年9月号]

■歩道拡幅問題について

 船橋市内の道路事情の悪さは、定評のあるところです。
 私共に寄せられる要望の中で一番多いのは、交通安全対策をも含めると道路に関するものです。
 そこで、私は、昨年度に続き今年度も、委員会は土木常任委員会に所属することと致しました。

 市は市道を、県は県道と国道を、高速道路は各公団が管理しています。
 例えば、県道夏見小室線は、JR船橋駅北口十字路交差点から当市北部の国道16号までの区間ですが、船橋市の南北を結ぶ重要な路線で距離も長く、車道部が狭い割には一般車両はもとよりバス等の大型車両も通行し、市内でも交通量が多い路線です。しかも、沿線は、比較的見通しも良く直線的な区間もあることからスピードも出し易くなっています。
 一方、歩行者の安全確保の観点から歩道の現状はどうかと言いますと、車道に劣らず条件が悪く、歩道の幅は1メートルにも満たない部分が大半を占め、人のすれ違いも難しく、雨天のときは傘がある為、どちらかが車道に降りないとすれ違えない状況であることから、歩行者関連の事故や沿道の出入り時の交通事故、バス停の溜まり場が狭い歩道であることからの交通事故が多発しております。
 特に、JR船橋駅北口十字路から夏見台1丁目の区間約1.4キロメートルは、事故多発地区にも指定され、平成8年度に歩道整備検討委員会が、県・市・地元代表者で設置されております。

 現在、進められている歩道整備事業ですが、延長約1.4キロメートルを中央で分け、駅より遠い方から歩道整備を実施していますが、本来であれば歩行者の多い駅周辺に近いほうから実施すべきです。
 特に、船橋中学校付近においては、歩道が片側一部設置されておらず、生徒は危険にさらされておりますが、道路法面(のりめん)を利用した歩道整備であれば、用地買収が伴わず早期に整備が図られることを、昨年12月県議会で強く訴えたところ、14年度予算を付けていただくことができました。
 したがって、地元自治会と沿道の約20名の方々の同意が得られるならば、今年度中に、幅2.5メートル、長さ270メートルの歩道設置工事が開始される予定です。

 船橋市内には、この他にも似たような事情の道路が至るところに有ります。
 厳しい財政状況、そして、土地収用委員会が機能していない中ではありますが、人の生命身体の安全に関わることですので、今後とも全力を尽くして参りたいと思います。
西尾憲一の願い 個人の尊厳・人格の尊重ということを考え方の根本にすえて、高齢者や障害者などの社会的弱者にも配慮した自由主義社会の実現、千葉県の発展、船橋市民の幸せのために全力を尽くします。