議会活動・活動報告バックナンバー

[2002年10月号]

■自衛隊の災害派遣要請は迅速に

 9月1日は、「防災の日」であり、全国各地で防災訓練が行われましたが、船橋市でも、八栄小学校をメイン会場に、自衛隊員も参加して盛大に行われました
 1995年1月17日午前5時46分、マグニチュード7.2の阪神淡路大震災が発生し、死者6千余人、負傷者4万1千5百余人に及ぶ甚大な被害をもたらしたことは、今も記憶に新しいところです。

 ところで、当時の村山総理の自衛隊災害出動命令がもう少し早かったならば、あれほど多くの犠牲者を出さずに済んだとも言われております。その背景には、自社さ連立政権成立前まで自衛隊を違憲だとする憲法観があったからだと察せられます。
 私もかつて高校大学時代、非武装中立を夢見たことがあります。しかし、それが如何に非現実的であるかは、ソビエトのアフガン侵攻、イラクのクウェート侵略を見ても明らかです。
 人間としての生存が確保されて初めて、人間らしい生活、豊かな生活もありうる訳であり、その意味で防衛は最も大切であると考えます

 この千葉県内でも、いつ大地震や豪雨などの自然災害や大規模火災が発生しないとも限りません。自衛隊の災害派遣要請は知事の権限ですが、自衛隊と憲法9条との関係認識如何によっては、派遣要請に遅れが生じることも予想されます。そこで、元社会党護憲共同の参議院議員をご経験された知事の、自衛隊と憲法9条の関係についてお考えを質したことがあります

 知事は、大規模災害のときなどに、県民の生命や財産を保護するために、必要な場合に、自衛隊の出動がどうなるかということだと思うのですが、早さです。
 一番必要なのは一刻も早く早期発見、そして迅速に災害に対応することが大事だと思いますので、危機管理の観点から、自衛隊の出動が必要だと思えたときは、可能な限り早く判断し、決断し、そして災害派遣要請をしてまいりますと、お答えになり、安心を致した次第です

 今後とも、県民の生命と財産を守るために、災害対策には万全を期すよう県に対して働きかけて参りたいと思います。皆様の、ご理解とご協力をお願い申し上げます。
西尾憲一の願い 個人の尊厳・人格の尊重ということを考え方の根本にすえて、高齢者や障害者などの社会的弱者にも配慮した自由主義社会の実現、千葉県の発展、船橋市民の幸せのために全力を尽くします。