議会活動・活動報告バックナンバー

[2003年8月号]

■三番瀬再生、早期の取り組みを

 知事が、市川2期・京葉港2期地区の埋立計画を白紙に戻し、埋立は行わないことを表明してから2年近くが経過しました。
 現在、三番瀬の自然環境の保全と再生をめざした検討が行われているところですが、埋立を行わなくなったことにより、下水処理場用地やいわゆる転業準備資金といった問題など、解決すべき問題も生じており、県の速やかな対応が求められているところです。

 そこで、三番瀬問題の第一として、まず、三番瀬再生検討会議、いわゆる三番瀬円卓会議の検討状況が問題となります。
 県は、三番瀬の埋立計画の中止後の再生計画案の策定を住民参加で行うため、三番瀬円卓会議を設置しました。
 三番瀬円卓会議では、昨年12月に、「三番瀬の再生に向けての中間取りまとめ」を行い、その中で、再生の基本的な考え方として、5つの目標などを示し、また、再生のために必要な項目として、「干潟・浅海域」、「生態系・鳥類」などの11項目についての考え方を、9回の会議によりとりまとめました。
 しかし、会議の内容を見ると、いまだに具体的な政策提言に向けた意見集約は行われておらず、再生計画の具体的な姿が見えてこないように思われます。
 一方、三番瀬の状況は、こうしている間にも年々悪くなっているように見受けられます。今年も青潮が発生する時期となり、アサリなどの水産資源への被害が心配されています。また、護岸の老朽化等県民の生命、財産に関わる緊急の課題も未解決のままです。住民参加による政策決定も重要ですが、そのために政策決定がいたずらに遅れることがあってはならないと考えます。

 知事は、2月定例会で、年度内には、三番瀬再生計画案が策定されるとの見通しを示されましたが。一刻も早く計画案が策定されるべきであると考えます。
西尾憲一の願い 個人の尊厳・人格の尊重ということを考え方の根本にすえて、高齢者や障害者などの社会的弱者にも配慮した自由主義社会の実現、千葉県の発展、船橋市民の幸せのために全力を尽くします。