議会活動・活動報告バックナンバー

[2004年8月号]

■空き交番解消に警察官増員を

 昨年1年間に本県で発生した刑法犯の総数は、約16万4千件で、過去最高を記録した一昨年と比較すると約4千件減少し、平成9年以降増加傾向にあった刑法犯の発生に歯止めをかけたことです。
 このような良い結果が得られたことは、県警において平成15年に、主要警察署に署特別警察隊や署警ら隊を設置して、公共空間犯罪対策への取組みを強化するとともに、緊急地域雇用創出特別交付金事業に基づいて発足した警備業者による地域安全パトロール隊に加え、安全で安心して暮らせる町づくりを願ってやまない地元住民によって発足した地域防犯パトロール隊などの民間組織との連携を図るなど、犯罪の防止・検挙に向け、官民が一体となって真剣に取組んだことによるものと考えます。

 新聞記事によりますと、船橋警察署では、治安回復のため今春から、治安悪化が目立つJR西船橋、船橋両駅周辺において、犯罪や交通違反の摘発、風俗店への立入りなど、各種取締りを一斉に行う「セーフティー船橋メーク作戦」を展開しているとのことです。その結果、本年5月14日現在で、刑法犯の発生が前年同期に比べ653件(19パーセント)減少し、着実に効果を上げているとのことです。
 各警察署においても、管内の治安情勢に応じた諸対策を講じ、犯罪の防止・検挙に向けて積極的に取組んでいることと思いますが、諸対策を実効あるものとするためには、体制の整備はもとより計画的にしかも継続的に行っていかなくてはならないと考えます。
 とりわけ、犯罪や交通違反の摘発、風俗店への立入りなどについては、警察のみがなしうる活動であり、これらについて、県民の目に見えるような成果を上げるには、限られた人材の下で大変なご苦労を伴うものと思います。
 そのような観点から、警察はやはりマンパワーであり、犯罪の防止・検挙に向けた体制の整備、諸対策を継続的に行うには、まず人的基盤の整備が極めて重要であり、そのためにも警察官の増員が不可欠であると考えます。県警には、平成13年度以降15年度までの3ヵ年で925人の警察官が増員され、さらに今年度は、240人が増員されています

 県民は、安全で安心して暮らせる千葉県の早期実現について期待し、とりわけ地域に根ざした警察活動を展開している交番へ1日でも早く、そして1人でも多くの警察官の増員を願っています。今後とも、粘り強く県警に増員を働きかけて参りたいと思います。