議会活動・活動報告バックナンバー

[2006年11月号]

休日の有効活用について

 平成14年に、完全学校週五日制がはじまり、五年目を迎えております。この学校週五日制は、学校・家庭・地域社会が相互に連携しつつ、「ゆとり」の中で子どもたちに生活経験、社会体験や自然体験などの様々な活動を経験させ、自ら学び、自ら考える力や豊かな人間性、たくましく生きるための健康や体力などの「生きる力」を育むことが、その趣旨であることは周知のことです。

 私は、「生きる力」を育むためには、児童生徒に豊かな体験をいっぱい経験させてやることが大変重要であると考えております。

 また、自然体験などが豊富な子どもほど、道徳性や正義感が身についているという調査結果も出ているところでもあります。

 したがって、休みの日には、1日中一人で家でテレビを見ていたり、ゲームをして過ごしたりするのではなく、家のお手伝いや家族一緒の活動、仲間との交流やスポーツ、地域の祭りや公民館等行事への参加、さらには、ボランティア活動に参加するなど、積極的に多くの人と関わって欲しいと願っているところです。

 このような、多様な生活体験や社会体験、自然体験が、自ら学び自ら考える力や豊かな人間性を育んでいくものだと考えております。

 しかしながら、平成17年10月に文部科学省が調査した「地域の教育力に関する調査」報告によりますと、子どもたちが土曜日や日曜日にすることとして、「テレビを見る・マンガ・雑誌を読む」また「ゲームをする」が高い割合を示しております。

 県が行った調査でも、土曜日や日曜日に「テレビやビデオを見ている」児童生徒は約4割、「一人でゲームをしている」が2割という調査結果でありました。

 子どもたちは平日、多忙な生活を送っているともいわれており、健康面からも適度な休養が必要なこともあると思いますが、友人との交流やアウトドアスポーツなどは、リフレッシュする、良い方法ではないかと考えます。

 子どもたち一人ひとりが、休日に様々な活動に参加するという学校週五日制の本来の趣旨に沿った過ごし方ができるよう学校、家庭、地域社会が互いに協力し合い、環境整備に努めることが大切であると考えます。

 県教育委員会には、児童生徒が休日をより有効に活用できるようにするために、学校、家庭、地域社会に積極的に対応していただきたいと思います。