議会活動・活動報告バックナンバー

[2006年12月号]

生徒に奉仕体験活動を

 産業の構造的変化や雇用形態の多様化など、最近の社会の目まぐるしい変化は、若者の意識に大きな影響を及ぼしています。

 そして、勤労観、職業観の未熟さなどが一因と考えられるフリーターやニートの増加、若者の社会性の欠如によるマナーの悪さが様々な場面で取り沙汰され、社会全体として考えなければならない問題となっています。

 このような状況の中、インターンシップやボランティア活動の教育的な意義が注目されています。勤労観、職業観の育成について、国では「若者自立・挑戦プラン」に関わるアクションプランが展開されているところですが、今年一月に、このアクションプランの改訂版を取りまとめました。

 その骨子は、フリーターの常用雇用化、ニートの自立支援など、若者一人ひとりの状況に応じたきめ細やかな対策の実施や、小学校から大学・大学院までの教育機関が、地域や産業界と密接に連携し、体系的に人材を育成することなどです。

 このように、全国的な規模で若者の働く意欲を喚起しつつ、全ての若者の職業的自立を促進しようとする取組みが行われています。

 ところで、総務省統計局の平成十三年社会生活基本調査によれば、ボランティア活動を行った人の割合は、平成八年と比較すると、すべての年齢階級で上昇しており、若年層で特に上昇しているものの、千葉県を含めた人口規模の大きい都府県では低い傾向があるようです。

 東京都では、現代高校生の規範意識や自制心の低下などへの対策として、平成十九年度から全都立高等学校で「奉仕体験活動」を必修化すると聞いております。

 私は、子どもたちがボランティア活動を体験することは、普段接しない地域の方々などと交流が生まれ、社会性を身に付ける上で、よい機会になると思います。

 また、インターンシップは、生徒が働くことの意味や将来の職業について考えることができるよい機会だと思います。県立高等学校のすべての生徒が実施すべきと思うが、今後、県教育委員会に強く実現を要望してまいります。