議会活動・活動報告バックナンバー

[2007年2月号]

おいしい千葉食べきり運動を

 昨年の2月議会の一般質問では、食べ物やそれ以外の物などを大切にする取り組みなど、「もったいない運動」の推奨に関した質問をさせていただき、「あすのちばを拓く十のちから」の改定や「ちば2006年アクションプラン」にも掲げ、もったいないの精神を生かした循環型社会づくりに取り組む旨の答弁を頂いたところですが、今回は、これに関連して本県における一般廃棄物すなわち、ごみの排出抑制対策について質しました。

 私たちの現代社会は、飛躍的な経済社会の成長を遂げ、便利で快適で豊な生活を享受できるようになりましたが、その一方で、膨大な廃棄物の排出などを背景として、産業廃棄物にかかる不法投棄問題などをはじめ、廃棄物処理を取り巻く様々な環境問題が増加しつつあります。

 これらの問題は、これまでの大量生産、大量消費、大量廃棄型社会が背景にあると考えていますが、この廃棄物処理に関する諸問題を解決していくためには、県民をはじめ事業者や行政など社会全体が協力・協同し、徹底した発生抑制や減量化、再資源化に取り組み、資源が有効に活用されるよう「資源循環型社会」を構築していくことが、必要不可欠であると考えます。

 こうした中で、福井県では、ごみの減量化に向けた取り組みのひとつとして、家庭や宴会時等における食べ残しを減らし、おいしい福井の食材を、食べきることを目的とした「おいしい福井食べきり運動」を展開し、ごみの減量化を目指していると聞いております。例えば、料理が多すぎて食べきれない時には、半ライスを注文できるようにしたり、また、残った料理をパックに詰めて持ち帰れるようにしたりするなど、飲食店に協力を求めているとの事です。

 千葉県でも、ごみ減量化の一環として、生産者である農家あるいは漁業の方、皆さんが汗を流し苦労して作られる食を大事にし、県民一人ひとりが物を大切にする運動を進めていくことが必要であると考えます。

 米と野菜を作っていたことのある私としても、ご飯やおかずが残されて捨てられるのを見ると辛くなります。もっとも、葉たばこも作っておりましたが、タバコについては、健康のため吸い過ぎないように少しだけ吸って捨てて頂きたいと思います。大いに残して良いのはタバコだけと言っても良いかもしれません。

 県では、次世代につなぐ21世紀の環境づくりとして資源循環型社会づくりの推進や廃棄物の不法投棄の撲滅を目指して、各種対策を講じていることは承知しているところですが、ごみを出さない、物を無駄にしない対策を講じていくことが最も重要だと考えます。木目細かな対策を県に求めて参りたいと思います。