議会活動・活動報告バックナンバー

[2007年3月号]

旅券の申請も葛南県民センターで

 千葉県では、中央及び東葛の2旅券事務所及び9の県民センターで旅券の発給を行っておりますが、JR船橋駅南口の「フェイス」にある「葛南県民センター」では、県下で唯一旅券の受け取りのみで、申請は松戸市の東葛旅券事務所または、千葉市の中央旅券事務所まで出向き、時間と交通費をかけて申請しなければならず、船橋市民のみならず市川、浦安、習志野、八千代、鎌ヶ谷等の多くの県民が不便を強いられているのが現状です。

 船橋市は、千葉市に次いで2番目の申請件数となっており、県内唯一の中核市でありながら、多くの船橋市民が何故松戸や千葉まで時間を割いて出向かなければならないのでしょうか。

 平成16年、旅券法の一部が改正され旅券事務も、都道府県所管の事務として普通地方公共団体すなわち市町村に委託できるようになりました。実際、広島県三次市は、人口6万人の小規模な市ですが、昨年4月1日から市の総合窓口センターで旅券の発給サービスを始めております。小規模な市でも、市民のために先進的なサービスを提供する姿勢は高く評価したいと思います。

 船橋市でも、今後も船橋で申請ができないのなら、船橋市独自で旅券事務を出きるようにすべきであるとの声も出始めています。確かにそれも一つの方法かとも思いますが、周辺の他の市民が利用できなくなるという新たな問題が生じます。

 したがって、やはり、葛南県民センターの旅券事務の窓口を、葛南旅券事務所として昇格させるか、少なくとも、他の県民センター同様、二三日日にちが余計にかかるとしても、船橋で申請も出きるようにすべきであると考えます。日にちに余裕をもって旅券の申請を行うのが一般的であるからです。

 今や、国民の4人に1人が旅券を取得する時代となっており、今後ますます取得者が増えることが予想されます。旅券の期限が5年から10年に選択できるようになったとはいえ、毎年の申請者がそれ程減るとは思えません。そこで、これまでも度々要望をしてまいりましたが、2月26日、2月県議会の本会議で、一般質問で取り上げましたところ、交付件数のデータからも必要性を認めており、今後検討していくとの答弁を引き出すことができました。

 したがって、これからは1日も早く旅券申請手続きが出きるように、さらに強く要望をしてまいりたいと思います。