議会活動・活動報告バックナンバー

[2007年9月号]

千葉県国土利用計画について

 国土利用計画の県計画は、国土利用計画法に基づき総合的・計画的な県土の利用を図ることを目的に、県土利用に関する基本構想、県土の利用目的に応じた区分ごとの規模の目標及び地域別の概要、それらを達成するために必要な措置の概要等を定める、県土利用の長期ビジョンというべきものです。

 現行の第三次千葉県国土利用計画は、平成8年に策定され、すでに10年が経過しています。また、都道府県計画を策定する際の基本となる全国計画についても、現在、策定作業が進んでおり、この夏頃に改定される予定であると聞いています。

 この10年間の間には、少子高齢化社会の進展、経済のグローバル化、地球規模の環境問題の深刻化、地方分権の進展、市民の社会活動の活発化など、本県を取り巻く経済社会状況は大きく変化しており、また、安全な暮らしや自然環境の保全、良好な景観の形成等に関する県民の意識も高まっています。

 計画の果たすべき役割についても、都市化の進展が著しかった時代は、森林・農地から宅地等への土地利用の転換に係る量的な調整が中心でありましたが、現在は、安全、自然、景観等県土の質的な向上に重要性が移ってきているものと感じております。

 こうした状況を考えてみると、現在、県のこれから目指すべき新しい県土利用の方向を示す時期にきているのではないかと考えています。

 県においては、第4次の千葉県計画の策定作業に着手し、今年度を目途に計画を策定する予定であると聞いていますが、この新しい計画において、県は、経済社会状況や土地利用動向の変化に対応し、計画期間である今後10年を見据えて、県民、市町村、事業者等、県土の利用に関わる様々な人々が共感・共有することのできる県土利用のあり方、ビジョンを明確に示していくべきだと考えます。

 したがって、策定に当たっては、それらの人々の意見や考え方を反映し、全県的なコンセンサスの得られる計画とすることが重要であると考えます。