議会活動・活動報告バックナンバー

[2012年7月号]

船橋を国際観光都市に

  ええっ、船橋を国際観光都市に?と思われた方も多いのではないでしょうか。しかし、これまで、三番瀬や谷津干潟、法華経寺とその参道、そして、アンデルセン公園等が、観光資源として十分生かされてきたでしょうか。特に、船橋漁港については、早くから、地元有志によるフィッシャーマンズワーフ構想がありながら、歴代の知事や市長の十分な理解が得られず、実現できずに来ました。

 しかし、時代は変わり、国も県も、観光立国、観光立県を唱えるようになりました。 サンフランシシスコのフィッシャーマンズワーフは「漁師の波止場」という意味ですが、新鮮な魚介類の料理が食べられるレストランや軽食店、水産加工品の販売や博物館、ショッピングセンターなどが集まって、サンフランシスコの一大観光地になっています。私は、港がきれいに整備され、漁船やヨット、プレジャーボートなどが多数停泊している船橋漁港は、景色、ロケーションがとても素晴らしいと思います。

 そこで、3月議会の予算委員会で、船橋港の活用について取り上げました。県は、これまで、公共埠頭の利用拡大を図るとともに船橋親水公園を整備し、市民に親しまれる港づくりを進めてきました。そして、地元市の「海を活かしたまちづくり」基本構想・基本計画の中で、魚の市場やシーフードレストランなどの整備によるにぎわいの創出がうたわれており、具体的な提案が地元市からなされた場合には、県として支援して参りたいとの答弁を頂いたところです。

 勿論、フィッシャーマンズワーフを造っただけでは、不十分と考えます。美術館や、郷土博物館、さらには、船橋のシンボルとなるようなポートタワーを建設し、他方、朝市や大道芸なども集積することによって魅力は倍増するものと考えます。


 また、船橋港に流れ込む海老川、かつては豪雨で頻繁に洪水を起こしていましたが、大橋和夫前市長の御尽力で護岸がかさ上げされ、洪水が起きなくなるとともに、個性豊かな橋が数多く架けられました。佐原の十二橋のように、船で橋廻りもできるものと考えます。

 これらに、三番瀬や谷津干潟、ららぽーとに船橋競馬場やオートレース場等を合わせて、全体として、例えば、「船橋ベイリゾート」と名づけて、一体的に売り出せば、県の内外から、多くの人を呼び込むことが可能になるものと考えます。
ららぽーとは、年間2500万人もの人が訪れています。県内では、東京ディズニーリゾート3900万人に次ぐ規模です。受け入れ態勢を強化し、情報発信を上手にやれば、ディズニーリゾートに匹敵する人を集めることが可能になると考えます。

 次に、中山法華経寺とその参道も、近年まで県内5位の集客を誇っていました。日蓮直筆の「立正安国論」など数多くの国宝、重要文化財があります。地元商店街の方から、もっと国の内外の方にも見に来ていただきたく、国際観光都市にしてほしいという要望がありました。周辺には、東山魁夷記念館や吉澤野球博物館などもあります。参道の商店街を和風モダンの街並みに再生することによって、より魅力的な観光地になると考えます。

 そして、北部には、アンデルセン公園があります。これらを、船橋の三大観光地として、市、県、民間が一体となってPRしていけば、船橋は、国際観光都市として、大いに発展し、地元経済も潤うものと考えます。

 それには、成田空港を擁する優位性等を活かして外国人観光客も積極的に誘致する必要があります。
今でも多くの中国の方が、ららぽーとに買い物に来ていますが、中国は勿論のこと、韓国や台湾などの東アジアの国々、今後急速に発展するタイ、インドネシア、マレーシアなど東南アジア諸国の方にも来ていただけるよう、日、英、中、韓の4か国語表示を広く推進すべきです。